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《ハイライト》 | |
御来光@甲武信岳山頂 2004.10.24撮影 |
甲武信岳@木賊山 2004.10.24撮影 |
1. 毛木平 1500m | 2. ナメ滝 |
3. 千曲川水源 ↓ | 4. 千曲川水源地標 2200m |
5. 甲武信岳山頂 2475m | 6. 富士山@甲武信岳山頂 |
7. のうとりだけ・あいのだけ・きただけ 農鳥岳・間ノ岳・北岳@甲武信岳山頂 ↓ |
8. 八ヶ岳@甲武信岳山頂 ↓ |
9. 木賊山 2468.6m | 10. 広瀬湖@徳ちゃん新道 |
11. 田部重冶の文学碑 「笛吹川」 | 12. 西沢渓谷 |
アクセス: | 往路 | 新宿駅西口都庁駐車場→首都高速→中央道→(双葉SA) →須玉IC→毛木平手前の農道 |
復路 | 西沢渓谷・東沢山荘ドライブイン不動小屋→花かげの湯 →恵林寺・信玄館→勝沼IC→中央道→(石川PA)→首都高速 →新宿駅西口・スバルビル前 |
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アプローチ: | 農道→毛木平・駐車場 | |
ルート: | 1日目 | 毛木平→大山祇神社→ナメ滝→千曲川水源地標 →尾根(縦走路との分岐)→甲武信岳山頂→甲武信小屋 |
2日目 | 甲武信小屋→甲武信岳山頂→甲武信小屋→木賊山 →徳ちゃん新道との分岐→徳ちゃん新道→西沢山荘・ 田部重冶の文学碑(西沢渓谷)→戸渡尾根登山口 →東沢山荘ドライブイン不動小屋 |
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到着 時間 |
地点 & 標高 | 備考 | 出発 時間 |
経過 時間 |
状 況 |
総時間 | 距離 | 標高差 |
[1日目] | ||||||||
新宿駅西口都庁駐車場 | FUJIのマイクロバス | 7:15 | ||||||
9:20 | 双葉SA | 9:25 | ||||||
10:55 | 毛木平手前の農道 1450m | バス下車 [登山開始] | 30分 | 林道 | 4時間半 | 9 km |
1030 m |
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11:25 | 毛木平(駐車場) 1500m | 弁当・ストレッチ P・WC | 12:00 | 2時間 | 林道 | |||
12:05 | 大山祇神社 | (道の右手) | 山道 | |||||
12:40 | 5分休憩 | 12:45 | 緩い 登り |
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13:35 | 5分休憩 | 13:40 | ||||||
14:00 | ナメ滝 | 10分休憩 | 14:10 | 65分 | ||||
14:40 | 10分休憩 | 14:50 | ||||||
15:15 | 千曲川水源地標 2200m | 10分休憩 | 15:25 | 55分 | 登り | |||
15:50 | 尾根(縦走路との分岐) | 5分休憩 | 15:55 | 尾根歩き ・登り ガレ |
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16:20 | 甲武信岳山頂 2475m | 10分休憩 | 16:30 | 15分 | 下り ガレ |
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16:45 | 甲武信小屋 2360m | 宿泊(大部屋) | ||||||
[2日目] | ||||||||
甲武信小屋 | 5:20 | 15分 | 登り | |||||
5:35 | 甲武信岳山頂 | 御来光 | 下り | |||||
甲武信小屋 | 7:20 | 20分 | 登り ガレ |
4時間半 | 7 km |
1370 m |
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7:40 | 木賊山 2468.6m | 三等三角点 | 1時間 50分 |
下り | ||||
8:40 | 10分休憩 | 8:50 | ||||||
9:30 | 徳ちゃん新道との分岐1869m | 5分休み | 9:35 | 1時間 40分 |
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10:35 | 5分休み | 10:40 | ||||||
11:15 | 西沢山荘 1200m(西沢渓谷) | 田部重冶文学碑 WC | 11:30 | 25分 | アスファ ルト道 |
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戸渡尾根登山口 | [登山終了] | |||||||
11:55 | 東沢山荘ドライブイン不動小屋 1100m |
昼食・バス乗車 | 12:45 | |||||
13:10 | 花かげの湯 | 14:25 | ||||||
14:30 | 恵林寺・信玄館 | WC | 14:50 | |||||
15:13 | 勝沼IC | |||||||
16:35 | 石川PA | WC | 16:50 | |||||
15:35 | 新宿駅西口・スバルビル前 |
毛木平(もうきだいら) |
道幅が急に狭くなるのでマイクロバスは手前までしか入れないが、小型車なら、 ここまで進入可能。駐車場はコンクリートが打ってあって、整備されている。トイレも ある。下車後、畑の中の農道を歩いてここまで来て、お弁当となった。ストレッチをし てから、いよいよ、登山開始。既に紅葉が始まっている。 |
大山祇神社 | 林道を歩いて5分位の道の右手に、神社があったらしい。神社で林道は終わり、 千曲川に沿って、山道を登って行く。 |
ナメ滝 | 左手に川を見ながら歩いて行くと、岩の上を滑るような広い流れとなった。台風の 後で水量が多く、白い飛沫が上がっている。 |
千曲川水源地標 | 千曲川を眼下に見ながら緩い山道を登って行くと、水源地標の立て札に出会う。 その左下に水源が一筋。しかし、台風の後で水量が多く、水源より上に細い流れ があった。ここまでが千曲川遊歩道で、この先が甲武信岳登山口となる。 |
尾根 | 急勾配の山道を登ると、尾根上に出る。ここは稜線の出待ちで、縦走路、国師 岳との分岐になっている。このルートには、2つのキツイ登りがあるというが、尾根 までが1つ目に当たる。2つ目は山頂へのガレ場。 |
甲武信岳山頂 | ゴツゴツした岩のガレ場に出た。ガレ場を登り詰めると、山頂だ。曇っていて周り の山々が見えない。山頂を越えてガレ場を下ると、甲武信小屋の屋根が見えて来 た。今夜はここに1泊。 |
甲武信小屋 | 徳ちゃん言、小屋の管理人さんが、ニコニコと出迎えてくれた。夕飯は、山小屋 定番のカレーライス。ナタデココ入りのカップババロアと牛蒡サラダまで付いてい る。 夕食後、徳ちゃんが自慢ビデオを見せて下さった。茂木実氏が2)”笛吹川を 遡る”を中学の時、国語の教科書で読んで以来、行きたかったと。田部重冶氏と 同じルートを、ワラジを履いて沢登り。素晴らしい景色なので、是非視聴して欲しい。 その最中に、小屋が揺れた。翌朝、新潟県中越地震だったと分かった。 大広間に雑魚寝で、一枚の布団に2人。1人ずつ毛布は貰えたものの、手を伸 ばすスペースはない。別のツアーが往復列車使用なのに、3千円高いだけで、1 人一枚の布団に寝ているのを見付けて、ツアコンに苦情を言う人もいた。 |
満天の星空 | 隣の人が起き出した。トイレだというので、ご一緒に外に出た。午前3時半。見 上げると、満天の星空。真っ黒い空に、豆電球のように星が点々と灯っている。 「あっ、北斗星、カシオペア。」と言うと、「あの3つの点々、あれはオリオンよ。」と お隣さんが。こんなに沢山の星達ち、こんな星空は今まで知らなかった。 |
御来光 | 希望者は、朝5時20分に、山頂まで御来光を見に行く。荷物が無いので、昨日は ヨレヨレで下ったガレ場も、15分で登り切った。日の出はまだなので、ヘッドライト の明かりを頼りに歩いていると、頂上付近では白み始めて来た。雲海の上に、ぽっ かりと富士が浮かんでいる。他の山々も頭を浮かべている。 山頂まで登り、手前の日の出のシャッターポイントまで引き返し、待つ。オレンジ の朝もやの中に、一条の光が上下に走った。御来光だ。あっという間に、山々が 姿を現し出した。遠く、槍や北岳、八ヶ岳の山小屋の明かりまで見える。近くは、目 の前に、国師、金峰のヘソの五条岩までが見える。小屋泊まりだからこそ、見る事 が出来る光景だ。 |
ナナカマド | 甲武信小屋に引き返すと、小屋の前に、赤い実を付けた大木が1本。昨夜は、は っきりとは見えなかったが、ナナカマドだそうだ。 |
木賊山(とくさやま) | 朝食を頂き、徳ちゃんと握手をして下山する。ご飯に味噌汁、漬物、味付け海苔 は定番だが、出来立てのキノコ入り茶碗蒸しは熱々。グレープフルーツのルビー 1切れまで付いている。標高差1370mを頑張るぞー! 下って少し登ると、右側が切り立った岩場。足元を用心しながら振り返ると、甲 武信岳の三角定規のような姿が見える。ここがシャッター・ポジション。ここを過ぎ ると甲武信岳の姿は見られない。 |
長い下り | 徳ちゃん新道まで、山道をどんどん下って行く。 |
徳ちゃん新道 との分岐 |
戸渡尾根と徳ちゃん新道との分岐に出た。徳ちゃん新道を下る。これが出来るま では、ヌク沢を渡れずに、引き返して来てもう1泊するハイカーがいたので、甲武信 小屋の徳ちゃんが作ってくれたそうだ。1箇所、左右が切り立った細い尾根上を歩 く所はあるが、全体的には歩き易い。 |
西沢渓谷・広瀬湖 | 紅葉した木々越しに、遥か下方に、湖面が覗く。広瀬湖だ。今、紅葉は山の中腹 が美しい。紅葉の中、西沢渓谷へと山道を下る。結構、急坂だ。下り切ると、屋根 が見えて来た。西沢山荘に到着だ。この辺りの紅葉は、1週間後の感じ。 田部重冶の笛吹川という文学碑がある。 |
戸渡尾根登山口 | 東沢山荘を目指して歩いて行くと、戸渡尾根登山口の札がある。そちらから、2 本ストックのハイカーが、スキーをするように足早に下りて来た。私たちが下り始め た時に、登って来た人だ。日帰りで甲武信岳登山をするなんて、すごい健脚だ。声を 掛けたら、満面の笑顔で振り返った。朝、声を掛けた時には無愛想だったけど、余 裕が出たのね。 |
東沢山荘 ドライブイン 不動小屋 |
早く着いた人たちは先に昼食を食べているだろうと、西沢渓谷をデジカメで撮り ながら、のんびりと歩いてしまった。着いてみると、みんな、ストレッチをするため に、私たちを待っていてくれた。お待たせしているとも知らず、ごめんなさい。 ここで、昼食を頂き、マイクロバスで日帰り温泉へと向かう。キノコの炊き込みご 飯かと思ったら、油で炒めてあって、がっかり。野沢菜も炒め物。キャラブキの佃煮 と、味噌汁。お茶が蓬茶だったので、驚いた。これだけはお薦め。蓬の青い香りが うれしい。 |
花かげの湯 | 山梨県牧丘町の町営温泉だ。ちょっと温めの湯だが、筋肉痛を取ってくれる。入 浴後、いつものように、ビールを探す。自販機が無い。でも、大広間の方から、缶ビ ールを手に持ってやって来る人を見っけ。大広間を覗くと、奥に食事の受付口があ り、缶ビールを注文した。一気にに飲み干して、生き返った気分。 |
恵林寺・信玄館 | バスは花かげの湯を出て直ぐに、恵林寺・信玄館に立ち寄った。ツアーの場合 は、トイレを借りるために、こんな具合だ。恵林寺に行ってみたが、拝観料が必要 だし、見学時間がないので入り口で拝むだけにして、見学は止めた。 |
新潟県中部地震 | 帰りの高速道は混んでいなかった。首都高に入ってから、バスの中のTVでニュ ースを見た。下流の信濃川では大地震が起きていたのだ。上流の千曲川で遊ん でいる時に、下流では大変な状況になっていたとは。 |
新宿駅西口 スバルビル前 |
渋滞にも会わずに、午後3時半頃に、起点の新宿駅に戻れた。 |
参考文献: | |
1) | 山と高原地図26 2003金峰山・甲武信 奥秩父1:50,000 |
2) | 「新編 山と渓谷」 田部重冶 著、近藤信行 編 ”笛吹川を遡る” 岩波文庫 緑 142-1 |
《みっふぃーのひとり言》 |
やっっと待ちに待った晴天。日本列島を包み込むような台風23号が通り過ぎ、キラーンとした空。 久々の週末の快晴に心も躍る。新宿7時15分発なので、4時に起きて、1番列車で何とか間に合った。 金峰のツアーに参加しかったのに、キャンセルで甲武信岳ツアーに参加する事にした。31人(男11 人に女20人)+ガイドの先生+ツアコン+運転手さん。大人数の登山となった。最高齢者が男女とも69歳 と聞いて、みっふぃーも肖りたいものだ。1日目が標高差1030mを登り、2日目が1370mを下る。帰宅 後、久々に、階段の上り下りで腿が痛い。 夜中に、トイレに行った時に見上げた星空。北斗七星・カシオペア・オリオンが、手に取れる程近くで 輝いている。これが「ガラスの仮面」にある満点の星空か。正に、満点の星空とは、こういうものなん だ。 小屋に泊まって、翌朝、再び甲武信岳山頂に登り、ご来光を待った。雲海の中に、富士山が浮かぶ。 山頂手前の方に、日の出がよく見える場所がある。ここに戻って、デジカメを構え、5時55分を待つ。 オレンジ色の朝焼けの中、一条の光が上下に上がり、太陽が頭を出した。日の出と共に、周りの山々 が、次々と姿を現した。直ぐ目の前に、国師、金峰。金峰のおヘソ、五条岩まで見える。その向こうに、 八ヶ岳。八ヶ岳は山小屋の灯まで見える。その左手に、北岳、間ノ、農鳥が覗く。遥か彼方に、槍ヶ岳 まで見える。ハイカー冥利に尽きる。 徳ちゃん自慢ビデオの時に田部重冶と聞いて、その名前を以前に聞いた気がした。三峰口から雲取 へと歩いている時に、レリーフがあったのを思い出した。田部重冶氏の「山と渓谷」を、図書館で借りて 来た。「ワーズワース、ペイター研究で知られる英米文学者・登山家田部重冶の山の随筆・紀行文集」 と紹介されている。目次を探すと、”秩父の旅”の中に、”笛吹川を遡る”があった。 2004.10.30記 |
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