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72. 韓国ソウル

浪漫紀行
街歩き 食べ歩きソウル

      キョンボックン
興礼門@景福宮

2007.10.14撮影

《1日目 ソウル市内観光 2007.10.12》
1. 仁川(インチョン)国際空港の駐車場 2. おまわりさん
  @青瓦台(チョンワデ)(大統領府)
3. 曹渓寺(チョゲサ)・山門
  &トーテンポール
   (韓国最大の仏教、大韓仏教曹渓宗の総本山)
4. バンド@曹渓寺・大雄殿
《昌徳宮(チャンドックン)
5. 敦化門(トナムン)(正門)
   (朝鮮王朝第3代国王太宗の離宮)
     ユネスコ世界遺産
6. 錦川橋(クムチョンギョ)
   (橋を渡って、王に会う前に身と心を清める。)
7. 進善門(チンソンムン) 8. 屋根瓦の守り(先から三蔵法師・孫悟空・
   猪八戒・沙悟浄・西遊記の登場動物)
9. 仁政殿(インジョンジョン)
   (王の公式行事を行う儀式の場、最高位の建物)
10. 王の椅子@仁政殿
11. 王の椅子 12. スラカン(王の台所)
13. オンドル(煙突)  14. 芙蓉池(プヨンジ)
   (TVチャングムの撮影地)
15. 宙合樓(チュハムヌ):(図書館)&芙蓉池 16. 暎花堂(ヨンファンダン)(科挙が行われた場所)
17. 金馬門(皇太子の門) 18. 樂善齋(ナクソンジェ)
 (東宮の宮→王の読書室
→最後の皇太子妃李方子(イ・バンジャ)妃が暮らした。)
19. .塀@樂善齋(ナクソンジェ) 

《韓国料理&菓子》
骨付きカルビ 朝粥
石焼ビビンバ 韓国伝統茶(五味子茶・生姜茶・韓国菓子)
ソフトクリーム@明洞(ミョンドン) w1000 温餅(ホットン:揚げ菓子の屋台@明洞

《2日目 ソウルっ子体験観光 2007.10.13》
1. 韓国銀行@明洞(ミョンドン) 2. 明洞聖堂(ミョンドンソンダン)
3. 明洞聖堂 4. 明洞聖堂
5. 明洞聖堂 6. samusun@仁寺洞(インサドン)
7. 東国大学(dongguk univ.)
@南山公園
ムサンコウォン
                ↓南山タワー
8. 象の像@東国大学
9. 東国大学正門
10. 新ソウル駅 11. 旧ソウル駅

《3日目 景福宮(キョンポックン)
1. カササギ 2. 興礼門
3. 勤政殿 4. 勤政殿の天井(2つの竜の絵)
5. オンドル 6. 王の食卓@康寧殿(王の寝殿)
7. 後苑@交泰殿(王妃の庭&オンドル) 8. 香遠亭
9. 青瓦台(チョンワデ・大統領府)@景福宮・神武門
《国立民族博物館@景福宮》
1. 皇太子妃の礼装 2. 皇太后・王・王妃の礼装
3. 新婚の床 4. 結婚式
5. 飴(還暦のお祝い)  地下鉄・禄莎坪(ノクサピョン)駅

1日目 
   2007
  .10.12(金)
成田空港10:00発→<アシアナ航空>→ソウル・仁川(インチョン)空港12:32着
→(車)→市内観光ツアー[青瓦台→曹渓寺→昌徳宮]→コインドル(骨付きカルビ)
→ホテル@梨泰院(イタエワン)
2日目
  10.13(土)
ホテル→ソウルっ子体験観光[→<タクシー>→韓国銀行→阿味笑(アミソ)(韓定食)
→南大門市場(ナムデムンシジャ)(韓国海苔・キムチ)→会賢(ホエヒョン)駅→<地下鉄>
→明洞(ミョンドン)駅→カフェ(コーヒー)→明洞聖堂→全州中央会館(石焼ビビンバ)
→<タクシー>→仁寺洞(インサドン)・韓国伝統茶店(五味子茶・生姜茶・伝統菓子)]
お祭り見学・・・→南山公園・・・→東国大学→東大入口駅→<地下鉄>
→ソウル駅・・・→南大門→会賢駅→<地下鉄>→(三角地(サンガクチ)駅)→梨泰院駅
・・・→セブンイレブン・・・→ホテル
3日目
  10.14.(日)
ホテル・・・→禄莎坪(ノクサピョン)駅8:08発→<地下鉄>→(薬水(ヤクス)駅)→景福宮駅
→景福宮・国立民族博物館→景福宮駅→(薬水駅)→禄莎坪駅・・・→ホテル12:55着
チェックアウト13:10→(車)→ソウル・仁川(インチョン)空港17:10発→<アシアナ航空>
→成田空港ゲート19:30着

成田でビー
 空港でのチェックの時に、ベルトを外さなかったら、ビーって。えっ?こっち来て両手を挙げてだって。探知機を体の周りに回して、OK。金属のバックルが大きいので鳴ったらしい。そう言えば、オーストラリアの時は、外したっけ。次回は、やっぱ外そうっと。
 飛び立てば、韓国は1時間45分。空港で時間が、やたらに掛かるだけ。早起きして朝一の電車で来たから、チョー眠いー。お腹も空き空き。機内食はサンドイッチ位かなって思ってたけど、ボリューム満点のディナー?ぺろりと平らげちゃった。エヘ、これじゃ帰ったらダイエットじゃなー?
 日本アルプスの上を飛ぶと言うので期待してたのに、曇ってて下界が見えなかった。槍見たかったのに。
インチョン空港
 そろそろ着陸というので下界を見ていると、銀色の楕円形のドームが見える。空港の駐車場だと、ガイドさんが後で言っていた。空港の出口にはLookの札を持った人が居たので聞いてみると、そういう人が何人か居て、別の人だと。何とかガイドさんと出会え、付いて行くとホテルへの送迎のみの日本女性が2名待っていた。一緒の車でそれぞれのホテルへ送迎すると。
 車が出ると、ガイドさんは次々とお店の広告を渡した。メガネ屋、漢方薬屋、免税店、etc. 同情の女性達は、エステの券を買わされた。「ジュースどうですか?」と、ガイドさんから五味子茶のジュースを飲まされた。「これは、漢方薬屋で売っています。イ・ヨンエも飲んでいるんですよ。お土産にどうですか?」売込みが始まった。これがしつこいセールスの始まりだった。私達も市内ツアーを買わされた。w 
 同乗の方のホテルが漢江(ハンガン)の南だったので、川を見ることが出来てラッキーだった。ハンガンは広い川だった。川の北に住む人は貧しく、豊かな人は南に住んでいるそう。人口の4分の1がソウルに住んでいるとも。片側4車線の8車線を、車線変更しながらタクシーは走る。車線の多さに目を丸くしていたら、16車線の所もあるんですよと。緊急時に滑走路になるとか。
市内ツアー
 ホテルにチェックインして、部屋に荷物を置いた。さっきのタクシーで、大統領府、お寺、昌徳宮、仁寺洞を廻ると。タクシーの中から、大統領府の青瓦台を見た。「写真は撮ってはいけない。この先に写真を撮ってもいい場所があるから。」と。そこには、騎乗のおまわりさんが居た。観光用に、昔の武官の服を着ている。「一緒に写真を撮ってもいいですよ。」とのことで、チャングムのミン・ジョンホみたいなおまわりさんとパチリ。インラインのローラースケートを履いているおまわりさんも。服はスポーツ・ウェアー。直ぐに巡回に行っちゃったから、写真を取れたのはラッキーね。
曹渓寺
 ソウル市内にある仏教寺院に案内してくれた。入り口の門前には、トーテンポール。そう言えば、高麗の駅前に、「天下大将軍」とかかいてあるトーテンポールがあったのを思い出した。イベント中で、境内には張子の置物が、いっぱい飾ってあった。鯛、虎、弁天様、etc.。 建物は、トールペイントのように、綺麗な柄で赤や緑に塗られている。赤は土の色、緑は木の色と、自然から色を取っているとか。お寺とか王宮だけが色で塗られていると。大体、赤茶と緑が基本らしい。
 お堂の中では、信者が祈りを捧げている。チャングムで見たような丁寧なお辞儀を、何度も繰り返している。そのお堂の周り廊下では、バンドがライブのリハ中。お寺でライブなんて、驚いた。
昌徳宮
 私の希望で、景福宮ツアーを昌徳宮ツアーに変更してくれた。無料の日本語ガイドがある時間に間に合い、日本語の案内を聞けた。チャングムの撮影をした蓮池も。意外と狭いトコだったんだ。昌徳宮は古い建物が残っている場所。日本は随分と貴重な建物を、戦争で焼失させてしまったものだ。
 チマチョゴリを着た可愛いガイドさんが、流暢な日本語で説明してくれる。彼女の足の速いこと。広いので、説明するとスタスタと次の場所へ移動。付いて行くのが大変。
 王宮には、まず橋があって、王様に会う前に川を渡って身と心を清めるそう。屋根瓦には、三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄、西遊記の登場動物が守っていると。王様が儀式を執り行う”仁政殿(インジョンジョン)”、王の椅子は想像通り立派。図書館はチャングムでミン・ジョンホに本を借りるシーンがあったっけ。科挙が行われた場所は、小さな建物だった。こんなとこで?って、これも以外だった。最後の皇太子妃李方子(イ・バンジャ)妃が暮らした家もあった。昔は可哀相な政略結婚があったのね。彼女は日本で暮らした後、ここで最後を過ごしたと。
 仁寺洞は明日のツアー・コースにもあるので、疲れたから夕食の骨付きカルビのお店、コインドルへゴー! 韓国のビールで乾杯! このビールの味はさっぱり系。ハサミでパチパチとお肉を切って、焼き網に載せて行った。焼肉以外に、キムチとか、ナムルとか、数種類の小皿が並んでいる。韓国では、おかずを数種類は出すのがお持て成しとか。サンチュにそれらのおかずと焼肉を包んで食べよと。お隣のサンチュにハエが止まっているのを見るまでは、美味しく頂けた。最後にキムチチャーハンが出て来て、それを平らげたら、お腹がパンパンになっちゃった。
ホテル
 おてごろコースだから、ホテルはどんなかな?って思っていたけど、ベッドもお風呂も綺麗だった。ただ、バスマットが無いので困ったけど。テレビは番組数が多過ぎて、選ぶのが難しい。近くに米軍のキャンプがあるから英語の番組もあり、朝鮮語より英語を聞くとホッとする。なんでだろう?
ソウルっ子体験ツアー
 連日快晴。普段の心掛けが大変良いからか? ガイドさんが、朝、ホテルに迎えに来てくれて、タクシーを拾って明洞へ。明洞は新宿や渋谷って感じ。お粥のお店に連れて行ってくれた。ここも、おかずが小皿に数種。卵焼きは、塩辛く、白身に海苔か何かを入れて焼いてある。黄身は、生でおかゆに載っていた。おかゆはスプーンで掻き混ぜて食べよと。今回は食べ切れず、残しちゃった。ごめんなさい。
 次に、南大門へ。ここは上野のアメ横みたい。屋台でごっちゃ返した通りをぶらつき、イカキムチが買いたいと言ったので、海苔屋に案内された。なんで海苔屋なの?って突っ込みたくなったけど。結局、キムチ以外に韓国海苔も買わされた。ま、美味しいからいいけどー。
 地下鉄に乗ってみたいと言ったら、南大門の会賢(ホエヒョン)駅から一駅だけ乗って明洞に戻った。これで、地下鉄の切符の買い方、値段、乗り方が分かった。地下鉄は号線ごとに色別されているし、ホームでは、次の駅の方に矢印が付いているから、それを確認してと。駅の名前が読めなくても、駅名にも番号が付いているから分かり易い。大体、切符はw1000と。
 明洞で一旦解散し、地下鉄出口6番の傍で落ち合う約束に。疲れたし、コーヒー党は日に一度はコーヒーを飲みたいので、スタバ風の店に入った。コーヒーを注文に行くと、1杯、w3800、530円くらい。食べ物は安いのにコーヒーは高い!!! お店に入っちゃったから、注文するっきゃない。屋台の食べ物、地下鉄はw1000、140円なのにー。ここでじっくり作戦会議。1時間をどう使おうかと。明洞大聖堂を見に行くことにする。
 明洞大聖堂は、歩いて直ぐだった。大きな赤レンガの建物で、塔は修理中で布が掛かっていた。残念。仏教徒以外に、キリスト教徒や統一教も多いとか。修理中の教会の中を覗いたら、結婚式のまっ最中だった。庭は、式を終えたばかりの家族が記念撮影。
 ガイドさんと再会し、昼食に石焼ビビンバのお店に案内してくれた。その後、「甘いもの、食べませんか?」と言われ、このコースにセットされているホットンを屋台で買ってくれた。熱々の揚げパンをかじると、すりゴマと蜜がとろ〜んと流れて来た。これは、イケル! お腹がいっぱいでも食べられる。
 タクシーで仁寺洞(インサドン)へ。陶器屋さんが多い古い町とか、浅草みたい。お祭りの最中で、太鼓を叩いているイベントに出くわした。韓国伝統茶店へ案内され、珍しくガイドさんも同席。???今までの食事中は別室にいたのに、な〜ぜ? やっぱねー、J UMPという韓国曲技団のチケットの売込みだった。w40000〜50000と高いし、こちとらは興味なし。でも、ガイドさんはマージンが欲しいので、必死。名前と携帯番号を書いて、チケットの半券を押し付けられた。今夜行くなら電話して、行かなかったら明日この券を返してと。そうだよねー、名前が書いてある押し売りの証拠品は回収しとかなくっちゃね。こっちに気を取られて、折角の生姜茶と伝統菓子をゆっくり味わえなかったけど、お店の雰囲気は面白かった。店を出て、ガイドさんと別れた。トイレを探してふらつくと、公園にトイレがあった。相棒のトイレを待つ間、公園を眺めると、拳を天に突き上げた像。その下に座っている男どもの視線が変。妙な雰囲気がする。相棒を引っ張って、そそくさと公園を出る。案の定、後でガイドブックを見て分かった。ここがタプコル広場で、大日本帝国に対して反対運動を始めた場所だった。ガイドさんも一言、目の前にそういう公園があると言っておいて欲しかった。こちらも仕事が忙しく、事前にガイドブックを読む暇が無かったのもいけないんだけどね。
 細長いソフトクリームを持っている人を見掛けた。周りを探すと、列ってる。私も並んで、写真を見て、モカを注文。それは売り切れというから、他の人が持っている茶色いのを指差して、「あれ、1つ。」と指を1本見せた。店員が「ココア」と。「ココア」 w1000、つまり、140円ね。安い。それに、日本のより2倍ぐらい長い。先っぽの10cmくらいを舐めちゃってから、そうだ、写真を撮ろうと気付いたから、写真のはちょっと短くなっちゃったけど。アハ
 南山タワーに登りたいと地図を見ると、ソウルは狭いので歩いて行けそうだ。「明洞駅のパシフィックホテルの左に行けばケーブルカー乗り場がある。」と、ガイドさんが教えてくれた。左に行けども、乗り場が無い。後で地図を見て分かった。左ではなく右だった。逆じゃん! 手持ちのウォンが少なくなったし、ケーブルカー代とタワー代は無さそうなので、低い山だから歩いても頂上のタワー下までは行けるでしょうと歩いてた。途中でカメラを持った若者に道を聞くと、この階段を上がってタワーまで行けると。階段を上がると、片側がゴム引きのアスファルト道に出た。クッション性があって、足元が柔らかい。散歩やマラソンの人がいっぱい。白い杖の人も多い。歩けども歩けども、道は山を周回しているだけで、登って行かない。カササギが木に止まっている。歩くのが好きだから、山の中を木々の新鮮な空気を吸いながら歩くのもいい。でも、ソウルまで来て、なんで山歩いてんの? 物好きだよね。登頂は諦めて、人がやって来た脇道へ下る。鉄筋の建物があり、東国大学に出てしまったらしい。キャンパスで一休みして、学生達と先生らしき人が帰って行く方向へと歩く。正門に出た。
 東大入口駅から地下鉄に乗って、忠武路(チュンムロ)駅で乗り換えて、ソウル駅へ行く。相棒が東京駅を模して作ったというソウル駅が見たいと言うので。既に夜で、駅を出ると真っ暗。確かに東京駅みたいな駅舎が見えるが、使われている様子がない。歩いて南大門へ行こうと言うので歩いていると、新駅舎のソウル駅があった。明かりでピッカピカ。沢山の人で溢れてる。地図と辺りを見比べると、南大門方面に行くには、大通りの向うへ渡らないと。でも、横断歩道が無い。地下道だろうと考えて、新ソウル駅の地下に行く。南大門という矢印をさがしながら進む。人通りが少なくなって来た。ホームレスが40〜50人くらい、たむろしている。その向こう側が南大門への出口の階段。ホームレスの横を通り貫けるのは、びくびくもの。でも、道が分からないので、仕方なくそこを進む。外に出られた。ほっ。タプコル広場と言い、ホームレスと言い、今日は緊張の連続。
 歩道には夜店が出ている。そこを歩きながら南大門には着いたが、もう帰ろうと相棒が言い出した。会賢(ホエヒョン)駅から地下鉄に乗り、三角地(サンガクチ)駅で乗り換えて、梨泰院(イタエワン)駅で下車。ガイドさんは一つ手前の禄莎坪(ノクサピョン)駅がいいと言っていたのに。梨泰院(イタエワン)駅からホテルまでは道が複雑で分かり難い。その上、夜で暗い。通りには米兵が歩いている。目の前に、交番。おまわりさんに道を尋ねると、待機していたボランティアのオバちゃんが「そのホテルなら、分かる。」みたいな韓国語を喋って、付いて来いと。オバちゃん3人が大声でお喋りしっぱなしで細い路地を先導して、ホテルのネオンが見える所まで、送ってくれた。オバちゃんたちが見えなくなるのを待って、途中で見つけたセブンイレブンに戻り、買い物をした。食べ歩きツアーで食べ過ぎだから、コンビニでパンとジュースでも買って、夕食としよう。
景福宮
 飛行機は夕方発なので、午前中は観光に使える。で、王宮の景福宮へ地下鉄で行くことにする。禄莎坪(ノクサピョン)駅がホテル前の道路の右か左かを、ホテルマンに聞いてから歩き出した。右の方と言うので、緩い坂を上りながら6号線の茶色を探した。地下への階段を見つけて下る。地下駅は深い。緊急時の避難所にするためとか。エスカレーターを乗り継いで下る。相棒が出口をメモ。帰る時に、どこから出るか迷わないようにと。飛行機に間に合わなかったら大変だから。薬水(ヤクス)で乗り換えて景福宮駅で下車。地上に出たが、右か左かが不明なので右へ歩いていたら、山へのツアー客が待ち合わせしている。駅から直ぐのはずなのに、景福宮が見付からないから、左の方へ歩く。これが16車線の道かな?っていう太い道路に出た。直ぐに景福宮を見つけたが、入り口が工事中。塀に沿って歩いて、やっと入り口を発見。芝生にカササギが2羽。長閑な朝の始まり。門へ行くとチケット売り場はあっちと指差され、プレハブが建っていた。
 ツアー客がパンフを持っているので探すと、門の近くに置いてあった。そこに立っているチマチョゴリのお姉さんが、「9時半から無料の日本語ガイドツアーがある。」と言っているので、そこで待機。「フランス語はないの?」と、カナダの青年たちが聞いていたが、英語ならあると。
 結構な人数の日本人が集まり、ツアーが始まった。一昨日、昌徳宮を見学しているから、まず橋があってと、造りは同じ。山を借景にして、王宮が建っていると。王の康寧殿には、チャングムで見たように、王の食卓がセットされていた。庭は、建物の後ろに造る後苑だそうだ。交泰殿という王妃の庭にあるオンドルは、豪勢だ。しかし、12〜13歳で嫁いで、一生ここに幽閉されているような王妃の生活は辛いだろうと想像する。今更ながら、我が身の自由をうれしく思った。庶民で良かったと。ここも、部屋からは山が見えるそうだ。塀も山が見えるように、段々に造られていると。また、香遠亭という蓮池の中の建物で、権勢を欲した皇太子妃が暗殺されたとか。蓮池で解散となり、神武門を出入りして、大統領府の青瓦台を写真に撮れると。門には、おまわりさんが何人も詰めていて、半券を見せると、出入りさせてくれた。神武門の前に、青瓦が見え、後ろに山があった。
 再入場して、王宮の庭にある国立民族博物館を見学する。お腹が空いたので、館内レストランで、ミニハンバーグとジュースで昼食にした。1人w5000(700円)だから、リーズナブル。韓国菓子セットも売っていた。テラスで食べていると、周りは日本人観光客ばかり。今、ソウルに着いたばかりというおばちゃまに話し掛けられた。どこがお薦め?とか。地下鉄で個人的に来たと言ったら、驚いていた。彼女たちは25人のツアーで、決まったコースを連れ回されてるらしい。館内には、宮廷の王や王妃、皇太后や皇太子、皇太子妃の衣装が飾ってある。先生と小学生グループがメモをとりながら何組も見学していて、韓国の受験競争の凄さを垣間見た。還暦の祝いの飴の前でも、座り込んで熱心に先生の質問を聞きながら、ワークを記入していた。
 さ、ホテルの送迎が1時10分だから、急いで帰らねば。
さらばソウル!
 キーカードをホテル受付に渡して、チェックアウト。飛行機が17時10発なのに、なんでこんなにホテル出立が早いのかと、思っていた。が、道路が混んでいて、インチョン空港到着は14時50分だった。タクシーより地下鉄の方が早いのでは? 最近、インチョンまで地下鉄が開通したらしい。ウォンを使い切っちゃおうかと、空港内でお土産を物色。そう言えば、自分用の記念品を買ってなかったような・・・。マトリョーシカみたいに、3個のポーヂが大中小と入っているのが気に入って、「ねえ、これ欲しい。」って言ったら、相棒が「いいよ。」って珍しく優しいことを言うから購入。何を入れようかな?楽しみ〜。乗り場のロビーまでの道々、相棒は韓国海苔巻き食べてなかったとショーウインドーを覗いたが、量が多過ぎて断念。だって、機上したら、直ぐに夕食のディナーが出るでしょうからね。春のワルツで見て、食べたかったみたい。でも、ちょっと小腹が空いた。「クラッカー、持ってる。」って?山用のを携帯して来たらしい。それで飢えを凌いだ。
 「お飲み物は?」「もち、ビールでしょうがー!」乾杯して、ほろ酔い加減で美味しくディナーを堪能。機は一路、成田へと向かった。明日の仕事は辛くとも、難なくこなそう! それが遊び人の鉄則。

《みっふぃ〜のひとり言》
 「おい、韓国行こう!」って相棒が突然に言い出したもんで、2泊3日のツアーをネットで検索。金土日なんて、飛行機が空いてないー!何とかJTBのツアーを見っけ。初めての韓国だから、飛行機とホテルだけでは心配なので、現地日本語ガイドのツアーが1日付いているのを選んだ。女同士ならエステや免税店とか、男はカジノとか?男女じゃ、ま、食べ歩きかと。ソウルを食べ歩くツアーにした。
 ところが、現地のガイドさん、次から次へと何かを買わせようとする。マージンが欲しいのは見え見えだけど、ちょとやり過ぎだよー。楽しい観光気分が半減。「TVチャングムの撮影地、昌徳宮に行きたい。」と言ったら、「市内ツアー」があると進められ、「送迎車でこのまま案内するから安全でしょ。」と。ホテルに行く途中で、「五味子茶」を飲ませてくれたのはいいけれど、「これは漢方薬屋で売っているから、行きましょう。」と。これが売り込みの始まりだった。
 ソウルは意外と狭い。そして、地下鉄が分かり易い。路線別に番号と色分けがされてるし、駅も番号が付いている。ハングル文字が読めなくっても大丈夫。次回は自分たちだけでも、ソウルなら歩ける。ツアーはなんで一々タクシーに乗るんじゃーって思った。歩くと町の位置関係が良く分かるのに。
 ちょっと、怖かったことが2〜3度あったっけ。相棒が「ソウル駅を見たい。」って言うんで、夜にソウル駅を見に行った。その後、広い道路を渡れないので、駅の地下道へ入った。南大門方面に行くのに通った地下道に、ホームレスが40〜50人並んで座ってた。その横通るのは緊張した。人通りも少なかったけど、南大門へ行くにはその方向だった。炊き出しでもあるのか、整列して座っていたから良かったけれど・・・。ここも、ちょっと前の新宿西口と同じかと。
 仁寺洞でツアーが解散になった後、トイレを探して公園に行った。相棒がトイレに行ってる間、1人で公園に立ってたら、見渡すと男ばかり。なんか変な雰囲気。像が二つあって、一つは若者が拳を空に突き上げている。???ひょっとして、ここは反日の場所かも?相棒を急かせて早々に引き上げた。後で調べたらタプコル公園で、大日本帝国に対し独立運動を開始した場所だった。相棒は呑気に構えてて、後で聞いたら、靖国神社みたいなもんだと思っていたと。ガイドさんも、ちょっと教えておいて欲しかった。相棒が居ようとも、自分の身は自分で守るっきゃないか。
 地下鉄に乗ってる時、現地の小父さんが日本語で話し掛けて来た。親切なのか、日本語が話したいだけなのか・・・。私が移動する度に付いて来て、ちょっとシツコク付き纏われたので、下車駅が来てホッとした。男連れだったのに、「お父さんですか?」と聞かれて・・・。w「気持ち悪いジジイだ。」と、相棒は怒ってた。下車駅を親切に教えてくれたけど、場所を移動したのは下車駅と勘違いしたのではなく、気持ちの悪い小父さんから離れたんだけど、ホントはね。恨まれても怖いから、別れ際には、「ありがとうございました。」って言っといたけど、にっこり笑い返してくれました。やっぱり、単に親切だけだったんだと、思うことにしよう。
 アジア圏だと、どうも外国にいるって気がしない。ハングル文字は読めないけど、漢字なら分かるし。人々は日本人ととても良く似ている。しかし、やはり、過去の傷は残っていると感じた。私達が知らない先祖がやった犯罪だったとしても、傷を受けた側は、若い世代になっても傷を忘れはしないだろう。特に、日本が戦争で壊してしまった文化遺産は、取り返しようがない。今回の旅は、オーストラリアよりも緊張した旅となった。 2007.10.28記


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