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 おくにっこう   ・   かりこみこ
54. 奥日光・刈込湖スノーシューハイク

1)冬の奥日光きっての秘境・刈込湖
積雪期だけのルートを楽しめる!
白銀の世界を独り占め!
カモシカやウサギ、リスの足跡が!


刈り込み湖  2006.1.29

 《1日目 2006.1.28》  
1. 氷結した華厳の滝 2. イーグル作り@湯元
3. マガモ@湯の湖 
《2日目 2006.1.29》
4. 蓼の湖 from 源泉 to 刈り込み湖 5. 小峠
6. カモシカ&ウサギの足跡@刈り込み湖 7. 桂の弾けた実

アクセス: 往路:  北千住駅→(東武日光線)→東武日光駅→(東武バス)→中善寺温泉BS
・・・→華厳の滝・・・→中善寺温泉BS→(東武バス)→湯元BS
復路:  湯元BS→(東武バス)→東武日光駅→(東武日光線)→北千住駅
アプローチ: 湯元P・・・→湯元・源泉
ルート:     湯元・源泉・・・→金精道路・・・→小峠・・・→刈り込み湖・・・→小峠・・・→金精道路
・・・→湯元・源泉

着時間 場所 備考 発時間 区間時間
《1日目 (土曜日)》
北千住駅 (東武日光線・快速) 8:21発
10:16着 東武日光駅 (東武バス
湯元フリーパス3000円)
10:27発
中善寺温泉BS
11:30 華厳の滝・見学 (エレベーター 530円
湯葉コロッケ@250)
中善寺温泉BS 12:18発
12:45着 湯元BS
《2日目 (日曜日)》
日光湯元国民休暇村 ガイドさんのお迎え 8:30
湯元駐車場 「スノーシューハイク開始」 9:15発 約6時間
(含休憩)
源泉
金精道路
小峠
12:00着 刈り込み湖 雪上tランチ 13:00発
小峠
金精道路
14:42 源泉 「スノーシューハイク終了」
15:05着 日光湯元国民休暇村
15:15着 奥日光高原ホテル (温泉入浴 600円) 15:55発
湯元BS (東武バス) 14:11発
17:58発 東武日光駅 (東武日光線) 17:58発
19:52着 北千住駅

参考資料
1) (有)自然計画 冬のツアー・パンフより

《1日目  2006.1.28》
氷結した華厳の滝
 何回ものメールの往復の末、とうとう、奥日光スノーシューハイクが決定した。行きに立ち寄るトコあるのかな?って思っていたら、友から「凍った華厳の滝を見よう!」とメールあり。ネットで見ると、今年の氷結はすごいらしい。で、湯元への途中で中善寺温泉BSで下車することに。東武日光駅で、2日間有効の湯元往復のパスポートを購入。バスに乗るのに一々お金を出さなくていいから、楽だし、お得だし。
 華厳の滝は小学校の修学旅行以来と、みんなで感激。バス停を降りて右の方へ歩くと、道標が見つかった。チケットを買い、エレベーターで下る。エレベーターを降りると、なんか明るい。「小学生の時は、コンクリート剥き出しでもっと暗かったよね?」と。壁を白く塗ったんだー。
 水音が響いている。全部は凍っちゃってないんだー。おおっー! 氷が青いよー! こんな華厳の滝を見に来るのは物好きかな?
 「小腹がすいちゃったー。」”湯葉コロッケ”の文字に目が引き付けられた。「2個買って4人で半分ずつ仲良く分けようね。」みっふぃーの相棒はちょこっとでいいって端っこ摘んだら、湯葉がない??? 真ん中を割ったら、ど真ん中に、湯葉がありましたー。暖かくって、おいしい。寒い残雪の道を歩いてると、暖かさってご馳走だよね!
バスを待つ
 湯の湖へのバスを待つ間、県立日光自然博物館で暖を取りながら待つ。日光のスノーシューの地図が描いてあるパンフレットをゲット。これは、日光湯元のHPで見たのと同じ。パンフがある場所は無料だけど、その先の展示は有料だって。止めとこ。もうすぐ、バス来るもん。こんな季節なのに、バスの乗客は結構いる。スキー客? 外国の方々も日光には多い。
湯の湖
 終点湯元でバスを降りる。ザックだけ預けて、レストランで遅いランチになった。湯葉雪見うどん、日光らしくて気に入って、みんな意見が一致。想像通り、雪は大根下ろしでした。美味しいから、お薦め。
 このままお部屋に行ったら、もう、お外へ行く気はなくなるよねってことで、湯の湖を散策することに。歩いていたら、雪でイーグル作りをしてる。「一人1個作って行かないか?」ってお声が掛かったので、急遽参加。プラスチックの四角いケースにスコップで雪を入れ、そこにジョーロで水を掛けてから、足で踏みつける。そして、ひっくり返すと、雪のレンガの出来上がりー! オケイさんがハマリまくり、雪レンガ作りに夢中になっちゃって。デコちゃんが合い方で、ジョーロ係にされちゃってる。みっふぃーも雪を踏みつけたんだけど、軽いからかな?雪が硬くならない。完成しているイーグルを指して小父さまが、「イーグルに入ってもいいよ。」って。で、タンポポさんと這いながらイーグルに入ったの。中は白くて明るい。みっふぃーが立てるほどに天井は高い。「ここで、おモチ焼いて食べたいなー」なんて空想した。
 湯の湖へ歩いて行くと、氷結していないところに、マガモやヒドリカモやバンが泳いでおりました。それを大きな望遠鏡でバードウオッチングしている一団が・・・。覗かせて頂いたら、お顔の表情がかわいい。茶色の頭の真ん中に、黄色い1本線が突っ張ってるのがヒドリカモ。
日光湯元休暇村
 そろそろ3時ということで、チェックイン。お部屋に入ると、ちゃぶ台の上に、例の”唐辛子茶”とお茶請けのお菓子がちょこんと載ってました。「前回のこのお茶持ってるよ。」って、オケイさんが荷物から出しました。みっふぃーも、とうとう飲んでません。普通の緑茶を入れて一服。さ、温泉入ろうよー!
 露天風呂の底がザラツイテル。湯の花が沈んでました。「極楽、極楽。」なんちゃって、ババむさい? でも、気分は上々。明日のスノーシューが楽しみだなー。前回は秋に湯葉会席を食したら、美味しかったけど満腹過ぎたので、今回は普通の夕食用の会席料理に、湯葉サラダとワカサギの天婦羅をオプションしちゃった。ポン酒好きのオケイさんはポン酒で、他はグラスビールで乾杯!
 寝際に、また温泉に浸かる。風が叫んでる。お星様が輝いてる。明日は晴れだね。うれしい。お食事の間にお布団を敷いて下さってたので、ジャンケンで場所決めを。みっふぃーは、いっつもジャンケン弱いよね。今回も一番負けて、入り口になっちゃった。「TV見る?」って、タンポポさんが。「デコちゃんが寝てるから、もう、寝ようよ。」ポッカポッカのまま、フカフカのお布団に入り、気持ちいい。直ぐに夢の世界へ・・・。
《2日目  2006.1.29》
朝食バイキング
 楽しみなんだよねー、朝食バイキングば。和食も洋食もあり。みっふぃーは、パンとサラダ、湯葉の揚げ春巻きとパイナップルにetc. 牛乳にコーヒーは欠かせないよね。でも、これからスノーシューハイクに出掛けるんだから、あまり飲めないよね。じゃなきゃ、コーヒーをおかわりしたいトコなんだけど。パンは、いつもの3倍、3個も食べて、山歩きのエネルギーを蓄えちゃった。これで、お昼が遅くっても歩けるもん。w
ガイドさんとご対面
 お約束の8時半にロビーで待つと、女性のガイドさんが現れました。コースの説明があって、「で、どこが大変なの?」って聞いたら、デコちゃんが「それを今から説明してくれるんだから。」って。そう、みっふぃーはセッカチでした。いよいよ、出発ー! 明るくって優しそうで、楽しそー。良かった。車で湯元のパーキングまで乗せて行ってくださいました。そこから、スノーシューの始まり、始まりー! みっふぃーはヤッケのインナーフリースを外した。天気は上上々、歩くと汗をかきそう。そんなことしてる間に、みんなは準備運動をやっていた。「エッ、私やってないー!」 慌てて、ちょこっと筋伸ばし、出発!
スタートは源泉

いよいよ、
スノーシューハイク
 スノーシューを小脇に抱えて、源泉まで凍った雪道を歩く。冬で”あんよの湯”は休館らしい。源泉先の登山口でスノーシューを履いて、、いよいよ登山。ここは丸太階段だったっけなー?なんて考えながら、真っ白な雪の坂を上る。金精道路と思しき所は、わずかにガードレールの上端が雪の中に覗く。金精道路は冬季は閉鎖。こんなトコを歩いているのは、単なる物好き?だよねー。振り返って見渡せば、蓼の湖が白く凍っている。とうとう小峠に到着。例年は道標の小峠の文字が雪に埋まって見えないのに、今年は見えると。今年は大雪の地域が多いのに、日光は少ないらしい。
 小峠からは、夏のルートではなく、夏は熊笹で歩けない上を、雪で埋まっているから平らなトコを進む。これがスノーシューにハマル一因か? 桂、沢柳など、ガイドさんの説明が続く。妙な雪跡がある。なんだろう? ガイドさんが前日に雪の状態を見るために、スコップで削った跡だそうだ。馬蹄型に外回りを取り去り、残った真ん中の馬蹄型の雪を両手で下に滑らすと、雪崩が起こるか分かるとか。削り取った層を見れば、雪がどの位の深さで何回降ったかが分かると。ガイドさんのザックには真っ赤なスコップが刺してあった。雪崩が起こるかも?って、用心していたんだよね。左の斜面に小さな雪崩の跡が見える。さっ、静かに足早に通り過ぎよう。
 雪の上に、小さな松ぼっくり。ガイドさんが手のひらに載せて見せてくれた。松ぼっくりをリスが食べるらしい。芯の周りに、きっと松の実があるんだろうね。タンポポちゃんが、「松ぼっくりは、トウモロコシみたいに芯だけ残っているのをTVで見たわ。」と。そんな風に食べ残すらしい。
 雪の中に、足跡が・・・。ヒズメの引っ掻いた跡がしっかりと見える。小さなウサギの足跡と、交差している。足跡から、カモシカとウサギの姿を空想する。狸かなって足跡も・・・。ここは自然の動物達の世界。人間が入り込んで、ごめんね。
 「刈り込み湖?」 白い平地が目の前に。「どこからが湖?」秋には、茶色い砂地の波打ち際があったはずなんだけど・・・・。すべて雪で真っ白。「さっ、ランチにしましょう!」 オケイさんとガイドさんが雪を踏み固め、コッフェルの準備を始めた。「お湯を出して!」 テルモスに入れて来たお湯を、コッフェルで温め直す。カレーとシーフードのカップヌードルを、オケイさんがコッフェルと共に担いで来てくれた。冷たい雪の中で食べる暖かいものは、ご馳走だ。みっふぃーが持って来たカップ汁粉のデザートも。昨シーズンの白馬栂池雪上ランチ以来、スノーシューの楽しみになっちゃって。タンポポちゃんとカレーヌードルを分け合って食べる。ラーメンの汁まで全部食べないと自然破壊になると、タンポポちゃんが睨んでる。仕方ないかー、いつもは塩分の取り過ぎになるから、残すラーメンの汁を飲み干す。
 ランチを食したら、往路と同じルートを帰路に。倒木の年輪がバームクーヘンを割ったようで、おいしそう。でも、指で摘んでみたら、さすがに木、「硬い!」「この木、若い頃に苦労してますね。」って、ガイドさんの説明が。オオカメノキだったっけなー? サワ柳だったっけkなー? 枝にニコニコマークが・・・。「維管束の跡です。可愛いでしょ。」とガイドさんが。花芽と葉の芽が、まるでウサギさんのような木もあって、素人では気づかない小さな世界に、ガイドさんは連れて行ってくれる。小学生や中学生になった気分で、解説が楽しい。
 「吹雪で進行方向が分からなくなったら、山の重なりが低い方へ行けば、源泉です。」と。そうだよね、途中で吹雪いたら、雪山じゃ目印もないし、周り中、景色は同じだもんね。ガイドさんが雪の小さな塊を、雪の斜面にストックで転がす。どんどん回転して雪が膨らんで、雪のバームクーヘンが出来て行く。みっふぃーもやってみたら、面白い。ハマル! でも、おっと危ない。みっふぃーもバームクーヘンになっちゃうトコだった。崖から転がりそー。
 硫黄の臭いが鼻に・・・。あーあ、源泉だー。スノーシューハイクが終わっちゃうよー! もっと、雪山歩いていたいのにー。残念。さっ、温泉に浸かって帰ろうっと。3時までに戻れば、温泉に入れるって言っていたっけ。ガイドさんが車で宿舎に送ってくださった。時間はセーフ。だけどー、受付で「温泉は入れる?」って聞いたら、「団体さんが入っているので、洗えない。」だって。それは無いよー。急いで帰って来たのにー。ガイドさんがお隣のホテルまで車で送ってくださった上、日帰り入浴出来るかも聞いて来てくださった。ホントにありがとねー。何から何まで、お世話になりました。
温泉じゃー!
 奥日光高原ホテルで温泉に浸かる。ハイクの疲れが、ジワーッと溶けて行く。露天風呂は、休暇村のより源泉っぽい感じ。キクーって感じかな? おっとー、のんびりしてたらバスに遅れちゃう。
東武日光駅
 駅の売店で、お土産の栃モチと缶ビールをゲット。今回は時間がある。「夕食にお蕎麦食べてこうよ!」ってタンポポさんが言うのに、みんな賛成。「でも、オケイさんがいないよ。」「駅の外の方へ行ったみたい。」 駅の2階でみふぃーが食した湯葉蕎麦は、美味しかった。
 ホームで並んでいると、2両の電車が入って来た。途中で2両連結して4両になるから、短いんだ。4人でボックスを占めて、さ、ビールを頂こうっと。オケイさんが紙袋を出して、中から揚げ湯葉饅頭を摘み出した。「みんなも、半分ずづどうぞ!」「バス降りた時、見たの?」「そう。」「ありがとう。ビールのお摘みにいい。」いつも、こういう事には目がないオケイさんでした。
 「今シーズンに、もう一回、スノーシューしたいな。」って、タンポポさんが。さっき雪山歩いて来たばかりなのに、また歩きたくなっちゃうんだよね、ヤマンバは。四人の日程を合わせるのは難しいけど、また、一緒に歩きたいね。そうこうしているうちに春日部に到着して、一人が下車。北千住で「またね!」と解散。

《みっふぃーのひとり言》
 今シーズンも、雪上ランチを楽しむことが出来た。”雪遊び”のメールを何回交わしたことだろう。突然、4人が揃って行けそうって事になって、バタバタと決定。今回の山行は、デコちゃんの全面的ご尽力によって、実現できました。感謝です。初めて、個人的にガイドさんをお願いしての”スノーシューハイク”となりました。リッチになったものです。我がままな私たちの要求を受け入れてくださった”ガイドのH様”にも感謝です。
 露天風呂に浸かって、夜空に輝く星を見た。風が鳴っていた。寒い雪の中で浸かる露天風呂は極楽かも? 翌日のスノーシューハイクは晴天だろうと。それが当たって、白い雪と青空の素晴らしいハイクとなった。なんて、幸せなんだろう? 共に山歩きできる仲間がいることの幸せを、またまた感じた。生きていることを、神様に感謝致します。  2006.2.11記


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