Miffy Site  > RooT-1 > 塔ノ岳・丹沢山・鍋割山

                                 とうのだけ  ・  たんざわさん ・ なべ わり やま  たんざわおもておね
                             29. 塔ノ岳・丹沢山・鍋割山  -丹沢表尾根縦走ー
                             標高:1491m ・ 1567m ・ 1272m

 日本百名山: 一般向きコース
 (丹沢山)  今回のコースでは、二ノ塔までの上りがキツイ。
        しかし、小学生の家族連れも登っている。
                        2003.5.4〜5.5登頂

《ハイライト》
富士山の笠雲  (塔ノ岳山頂より)
2003.5.4 日没直前
富士山 (塔ノ岳山頂より)
2003.5.5 早朝
鹿 (丹沢山・竜ケ馬場付近にて)
2003.5.5

1. 二ノ塔 2. 三ノ塔
3. 烏尾山よりの眺め 4. 行者ガ岳  
5. 行者ガ岳からの眺め
                                       ↓蛭が岳↓丹沢山↓塔ノ岳
6. 書策小屋よりの眺め (三ノ塔方面) 7. 新大日
8. 塔ノ岳  ☆下の写真をclickしてね!
          (モニュメント)
9. 丹沢山
10. 豆桜 (塔ノ岳から丹沢山への山道) ☆下の写真をclickしてね!
                        (拡大写真)
   あしび
11. 馬酔木 (塔ノ岳付近にて)


アクセス: 《往路》  小田急小田原線・新宿駅→(急行650円)→秦野駅
     →(神奈川中央バス460円)→ヤビツ峠BS

《復路》  大倉BS→(神奈川中央バス200円)→渋沢駅
     →(小田急小田原線・210円)→鶴巻温泉駅→(徒歩1分)
     →弘法の里湯(秦野市・公営日帰り温泉)→鶴巻温泉駅
     →(小田急小田原線・急行570円)→新宿駅
アプロ−チ: 《往路》  ヤビツ峠BS→(案内板「丹沢表尾根へ」・林道)→富士見山荘
       富士見山荘の少し先に登山口あり。

《復路》  後沢乗越し→(林道・大きな石ころ道)→大倉BS
ルート: 《1日目》  ヤビツ峠BS→富士見山荘→二ノ塔→三ノ塔→烏尾山
      →行者ガ岳→新大日→塔ノ岳(尊仏山荘泊まり)

《2日目》  塔ノ岳(尊仏山荘)→丹沢山→塔ノ岳(尊仏山荘)→金冷し
      →大丸→小丸→鍋割山→後沢乗越し→二俣→大倉BS
尊仏山荘: Tel:0463-88-1113 (塔ノ岳山頂)

《1日目》
小田急小田原線・新宿駅 急行 650円 7:31発
8:38着 小田急小田原線・秦野駅 神奈川中央バス 460円 9:00発
9:52着 ヤビツ峠BS (761m) [登山開始]         WC 10:00発 5時間半
(休憩含)
10:22 富士見山荘 ここから、途中休憩5分×2回
11:28着 二ノ塔 (1140m) 休憩7分 11:35発 4.6km
11:47着 三ノ塔 (1205.2m) 休憩3分 11:50発
12:25着 烏尾山 (1136m) 弁当・休憩40分 13:05発
13:23着 行者岳 (1180m) 13:25発
14:00着 書策小屋 14:15発
14:28着 新大日・新大日茶屋(1340m) 14:35発
14:48 木の又小屋 (1396m) 途中休憩10分
15:26着 塔ノ岳 (1491m) [登山中断]
尊仏山荘 宿泊・WC
《2日目》
尊仏山荘 起床 4:15
朝食 4:50
塔ノ岳・尊仏山荘 [登山再開] 5:25発 2時間
20分
(休憩含)
2.6km 5.2km 15.6km
日高 (1461m)
6:05着 竜ケ馬場 (1504m) 休憩5分 6:10発
6:25着 丹沢山 (1567.1m) 休憩15分 6:40発 2.6km
6:55着 竜ケ馬場 休憩5分 7:00発
日高
7:46着 塔ノ岳 8:30発 1時間
20分
(休憩含)
0.6km 4.5km
8:46 金冷し 0.9km
9:18 鍋割山と二俣への分岐 1.3km
9:48着 鍋割山 (1272.5m) 10:35発 2時間5分
(休憩含)
1.7km
11:27着 後沢乗越 山道に入り引き返し、30分のロス 1.9km 5.9km
12:40着 二俣 弁当・休憩15分、西山林道 12:55発
14:10着 大倉BS (250m) [登山終了]神奈川中央バス200円
どんぐりハウス(レストハウス)  WC  
14:38発
小田急小田原線・渋沢駅 210円 15:01発
小田急小田原線・鶴巻温泉駅 徒歩1分
15:20着 弘法の里湯 17:20発
小田急小田原線・鶴巻温泉駅 急行 570円 17:30発
18:35着 小田急小田原線・新宿駅


《1日目》
はだの
秦野駅
 秦野駅で下車したら、北口に出る。右手に長ーい行列があり、「ヤビツ峠行き」の
バスを待つ登山者達だった。平日は8:18の1本しかないが、休日なので8:18と8:55
と9:20の朝3本もある。手前の「蓑毛(みのげ)」までなら1時間に2〜3本はあるが、
蓑毛からヤビツ峠までは、1時間は登らないとならないだろう。大分標高差を稼げる
のでヤビツ峠行きの多い休日がお薦め。8:55発のバスは臨時便を含めて3台出た。
バスの時刻表は、「神奈中」のHPに載っている。
ヤビツ峠BS
     標高761m
 ヤビツ峠BSで下車すると、大半の登山者は大山へと向かった。「表尾根へ」の
案内板を見付けて、アスファルトの林道を下る。一路、塔ノ岳を目指す。
富士見山荘  第一ポイントの山荘の脇で、おじさんが「水を十分に飲んで下さい。二ノ塔で脱
水者が出ています。」と叫んでいた。ここで、道は札掛との分岐。塔ノ岳へと進む
と、直ぐに丸太階段の山道が始まる。
二ノ塔
    標高:1140m
 登りはキツイ。途中、水分を補給しながら休み休み行く。家族連れなど、登山者
がぞろぞろ。
三ノ塔
    標高:1205.2m
 平らな尾根道を進むと、お地蔵様が迎えてくれた。ここから下って登ると、烏尾
山らしい。
からすお
烏尾山
    標高:1136m
 ガレ場を下り、クマザサをくぐって進む。烏尾山荘が見える。500mlのペットボトル
が400円だ。そう言えば、赤岳鉱泉のおじさんが言っていたっけ、「山には何も持っ
てこなくて良いよ。お金さえ持って来たら。」って。
ぎょうじゃがだけ
行者ガ岳
    標高:1180m
 烏尾山からわずかの上りで行者ガ岳に到着。いよいよ、待望の鎖場。1本目の鎖
は掴むほどでもない。2本目の鎖は、足元が見えず、下りの鎖場は怖い。サス(ステ
ンレス製)の鎖が銀色に光っている。素手でしっかり掴み、やっとクリアーしてホット
したら、「この先、穴が空いているので注意!」の立て札。尾根が崩れて、ポッカリと
穴が空いている。細い尾根を通り過ぎ、ホッ。上りが始まる。
かいさく ごや
書策小屋
 鯉のぼりが山の上に旗めいている。手作りの山小屋が迎えてくれた。「売れちゃ
って、コーラとサイダーしかないよ。」いっぱいペットボトルを背負って来て良かった。
新大日茶屋
    標高:1340m
 ちょっと上ると、寝台日茶屋だ。小屋の前に、山頂のポールとベンチが一つ。ここが
新大日の山頂らしい。もう、ここまで来たら塔ノ岳は、目と鼻の先らしい。
き の また
木の又小屋
    標高:1396m
 真新しい山小屋を発見。ちょっとペンションかと見間違えるほど。ベンチで一休み。
何?コーヒーがあるって、でも、我慢。先へ進もう。
とうのだけ
塔ノ岳
    標高:1491m
 登ると、山の上に古い小屋が見える。そこを目指して、急な山道を登る。見えてい
た小屋は潰れた小屋で、その先が塔ノ岳の山頂だ。大きな尊仏山荘が有った。正に
360度のパノラマだ。左手に富士山が雲海の上に頭を出している。山荘の向こうに、
丹沢山、その左手、檜洞丸との間に、うっすらと高く聳えるのが蛭ガ岳。とうとう、来た
ぞー!塔ノ岳。
そんぶつ
尊仏山荘
 塔ノ岳山頂に建っているのが、尊仏山荘だ。予約をしていないので、泊まれるか
な? ちょっと待たされたが、OKが出て、2階の上の段に入れた。男女雑魚寝。3枚
の蒲団に定員6人のところ、今日は3〜4人。八ヶ岳と違って寝返りが打てる。朝食・
夕食と宿泊で6千円。それにお弁当を頼むと、プラス千円。
 近くに、水場があるという。同宿のハイカー達と水汲みに行く。行きの下りが8分、
帰りが15分とか。キャラバンを履いて山道を下ると、2本のパイプから清水が流れて
いる。空いたペットボトルに汲んで飲む。美味しいー!さすがー! 顔も洗った。
水は貴重だよね。山に来ると、そう思う。でも、上り下りで30分は掛かった。道の周り
には、バイケイソウの若葉が鮮やかだ。
 「今、山荘の横を鹿が走ってた。」って、相棒が言う。残念、見られなかった。「鹿に
エサをやらないで下さい。」って、入り口に書いてあったっけ。
 夜、星を眺める。ちょっと少ない。遠くに、明かりが幾つか。新大日方面の遙か先に
見える明かりを指して、「あれは、御殿場。」と山荘のおじさんが教えてくれた。
9時消灯。それまで、1階でビールを飲んでいるオバサンの声と、ビール缶を潰す
ガシャンという音がうるさくて眠れなかった。
《2日目》
そんぶつ
尊仏山荘
 日の出を見ようと早起きしたのに、曇ってる。昨夜、「富士山に笠雲が見えるぞー
!」って、叫んでたのにー。笠雲が出ると晴れるっていわれているのにー。。
ひったか
日高
    標高:1461m
 尊仏山荘にリュックを置いて、アタックバックだけで丹沢山へ。尊仏山荘の左手に入
り、塔ノ岳の丸太階段を下り切って少し登ると、「日高」という案内板を発見。辺りは
霧が濃い。霧の中に、豆桜が霞んでいる。
りゅうがばんば
竜ヶ馬場
    標高:1504m
 木道やなだらかな山道を進むと、「竜ヶ馬場」に出た。ベンチが沢山あるところを見
ると、霧が無ければ、見晴らしが良いのだろう。
たんざわさん
丹沢山
    標高:1567.1m
 ポツンと雨が降って来た。他のハイカー達が雨具に着替え始めた。アタックバックに
ヤッケを詰めようとした時に、相棒がケチを付けたので、持ち合わせていない。走るよ
うにして丹沢山を目指す。山の天気は変わりやすい。いつだって、雨具は装備して無
くちゃ。
 霧に煙る中で、記念撮影しているハイカーが居る。丹沢山山頂だ。その先にうっす
らと”みやま山荘”が見える。ここは、天気が良くても見晴らしは悪いらしい。蛭ガ岳
に行くハイカー達が足早に通り過ぎる。またの機会に、蛭ガ岳にも行ってみたい。
尊仏山荘へ  小雨の中、またまた、走るようにして、尊仏山荘へと元来た道を引き返した。竜ヶ馬
場を過ぎた辺りで、「鹿がいるよ!」と、相棒が言う。霧の中で、2匹の鹿が何かをか
じっている。やっと、鹿に巡り会えた。
きんひやし
金冷し
 塔ノ岳から鍋割山へと下り始めると、道の脇に、鹿が1匹。1メートルの距離だ。デジ
カメを構えたが、電池切れ。憑いてない。一気に下ると、花立との分岐、金冷し(の
頭)だ。右に進む。
二俣分岐  上り下りを繰り返し、大丸(おおまる・標高:1386m)、小丸(標高:1341m)の順に進
んでいるらしいが、案内板が無いので、大丸だろう、小丸だろうと推量するしかない。
二俣との分岐に、案内板があり、ここが小丸だろうと思う。下り切って登ると、鍋割山
荘が見える。
なべわりさん
鍋割山
   標高:1272.5m
 思った通り、鍋割山山頂だ。ここでも、小屋の前に鯉のぼりが旗めいている。ハイカ
ーが”鍋焼きうどん”を食べている。弁当を注文しちゃった後で、同宿のハイカーに聞
いたんだよねー。「鍋割山荘の鍋焼きうどんが美味しいよ。」って。後の祭り。
 大倉から登って来たらしいハイカー達が、リュックから水の入ったペットボトルを出し
て、山荘のおじさんに渡している。何でだろう? 「後沢乗越しに置いてあって、”ボラ
ンティアで水を運んで下さい。”って書いてあるんだよ。」とのこと。「僕は、ここの鍋焼
きうどん、鍋割うどんって呼んでるんだよ。うどんの量も多いし、天麩羅が一面に載っ
ていて、美味しいんだ。」だって。今度、機会があったら、食べようっと。
うしろざわのっこし
後沢乗越
 どんどん下る。鍋割山って、登るのは大変そうだ。大勢のハイカーの一団が道で休
んでいる。案内板に、「後沢乗越」とある。一団が登って行くのを見送って、一休み。
水音が聞こえて来た。直ぐ下が沢だ。川の脇に、例の水入りペットボトルが並んでい
た。
二俣  川を渡り、林道の左手に山道が有るので進んでみたが、木が倒れていて引き返し
た。時間をロスしたが、大きな石ころの林道を下る事にした。川は、段々太くなる。そ
の川を右下に見ながら下って行くと、太い流れが目の前に横たわっていた。二俣らし
い。男の子が1人、川で水遊びをしている。数台自家用車が止まっている。ここに車を
置いて、登山するのも可能らしい。ここでお弁当にする。
大倉BS
    標高:250m
 林道は太いと言っても、車1台がやっとで、すれ違いは難しいし、道は大きな石ころ
だらけでオフロード用の車でないと無理だろう。追い越して行った車が止まり、「乗っ
て行きませんか?」と声を掛けてくれた。「ありがとう。でも、歩いて行くので。」と、断
った。長いけれど、歩いていて気持ちの良い林道だった。「大倉へ」の案内板を頼り
に進むと、花畑が現れた。住宅が現れ、その先に、大倉BSがあった。思ったより大
きなバス停だ。とんぐりハウスというレストハウスはあるし、お店も数件はある。バス
は1時間に2〜3本はある。缶ジュースを自販機で買って、バスの運賃用に小銭を作
った。
こうぼう の さとゆ
弘法の里湯
 バスは15分ほどで渋沢駅に到着。上り電車に乗って、鶴巻温泉駅で下車し、進行
方向左手改札を出る。秦野市営日帰り温泉・弘法の里湯に向かう。温泉の道順が
改札口付近に張ってあった。歩いて1分、美術館の裏が温泉だ。 
新宿駅へ  温泉で2時間過ごし、小田急線の急行に乗って新宿駅へ戻る。

《尊仏山荘の食事》 尊仏山荘のHPで写真が見られる。
夕食 朝食
《お弁当》


《みっふぃーのひとり言》  丹沢は昔、大山に登って以来、塔と蛭に憧れていた。今回は、蛭には行けなか
ったけれど、念願がやっと叶った。みっふぃーは、このGW、丹沢の尾根にいた。
 思っていたよりは視界が悪かったけど、1日目には塔ノ岳で周りの山々を見るこ
とが出来た。水もない、本格的な山小屋泊まりだ。山に来ると、水やトイレ・風呂な
ど、日頃は有って当たり前のモノの有難さに気づかされる。
 珍しい富士山の笠雲も見られた。霧に煙る中に、鹿が2匹いたのが印象的だ。
そして、ハイカー達との楽しいおしゃべりも。 いつか、蛭が岳にも登ろうー!
参考文献: 昭文社・山と高原地図28・丹沢(1:40,000) 800円+税
実業之日本社・ブルーガイドハイカー4・東京付近の山・P204〜P209

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