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     しろ うま だけ
71. 白馬岳

1)北アルプスの大展望
お花畑の稜線漫歩へ


(登山中級の下)
白馬岳大雪渓
2007.8.1撮影
白馬岳山頂@大雪渓
2007.8.1撮影

1. 白馬尻小屋(はくばじりごや) 2. 白馬尻(はくばじり)
3. 高妻山@白馬尻 4. 戸隠&大雪渓@葱平(ねぶかっぴら)
5. 大崩落&大雪渓@葱平 6.      槍ケ岳            剱岳@葱平
           ↓                ↓
7. 白馬岳山頂@白馬山荘 8. 白馬岳頂上
9. 剱岳@白馬岳山頂
        ↓
10. 大雪渓@白馬岳山頂 ↓白馬尻小屋
11. 夕日@白馬山荘 12. 日の出@白馬岳山頂
13. ご来光@白馬岳〜小蓮華岳への稜線 14. 小蓮華岳山頂
15. 白馬岳@小蓮華岳山頂 16. 白馬大池@小蓮華岳稜線
17. 白馬大池 18. 白馬乗鞍岳頂上
19. 天狗原(てんぐっぱら) 20. 栂池(つがいけ)

《白馬岳で出会えた花達&雷鳥》
キヌガサソウ@白馬尻 ニリンソウ@白馬尻
サンカヨウ@白馬尻 ウルップソウ@葱平
クロユリの蕾@葱平 ミヤマオダマキ@葱平
ミヤマクワガタ@頂上小屋 タカネツメクサ@頂上小屋
テガタ・チドリ@頂上小屋 イワ・ギキョウ@白馬岳頂上
コマクサ@三国境 お花畑@小蓮華岳稜線
ミヤマ・アズマギク@小蓮華岳稜線 キバナ・シャクナゲ@小蓮華岳稜線
ゴゼンタチバナ@小蓮華岳稜線 イワ・ギキョウ@小蓮華岳稜線
イワイチョウ@小蓮華岳稜線 チングルマの綿毛@小蓮華岳
イワカガミ&チングルマ@小蓮華岳稜線 ハクサン・コザクラ@小蓮華岳稜線
コバイケイソウ@白馬大池 タカネ・バラ@白馬乗鞍岳
ワタスゲ@天狗原 雷鳥@白馬乗鞍岳

アクセス: 往路: 新宿駅西口→双葉SA→豊科IC→豊科ドライブイン(安曇野スイス村)→白馬駅
→白馬塩の道温泉→猿倉
復路: 栂池自然園→(ロープウエイ)→栂池山頂駅→(ゴンドラ)→栂池山麓駅→(マイクロバス)
→白馬駅→塩の道温泉→スイス村→談合坂SA→新宿駅西口
アプローチ: 往路: 猿倉でマイクロバスを下車し、猿倉から歩いて白馬尻へ
復路: 栂池自然園からロープウエイ、ゴンドラを乗り継いで山麓駅へ
ルート 1日目 猿倉・・・→白馬尻:白馬尻小屋
2日目 白馬尻:白馬尻小屋・・・→大雪渓取り付き・・・→大雪渓・・・→岩場
・・・→小雪渓・トラバース・・・→葱平:お花畑・・・→白馬頂上宿舎
・・・→白馬山荘・・・→白馬岳頂上・・・→白馬山荘
3日目 白馬山荘・・・→白馬岳頂上・・・→三国境・・・→小蓮華岳・・・→船越の頭
・・・→雷鳥坂・・・→雪田・・・→白馬大池・・・→白馬乗鞍岳・・・→栂池自然園

《1日目》 2007.7.31(火) 曇り
東京駅 中央線快速 7:16発
7:31着 新宿駅西口 (マイクロバス乗車) 8:00発 約6時間
9:40着 双葉SA wc 9:55発
11:05 豊科IC out
11:08着 安曇野スイス村 昼食
(蕎麦定食1000円)
12:00発
白馬駅 アイゼン・レンタル
13:10 塩の道温泉 入浴荷物預け
13:50着 猿倉 (マイクロバス下車)[登山開始] 14:10発 登り 1時間20分
15:30着 白馬尻小屋 (バッジ500円)
夕食 17:30〜
就寝 19:00
《2日目》 2007.8.1(水) 快晴
白馬尻小屋 起床 4:30
朝食 5:40〜
6:00 集合 [登山再会] 6:10発 登り
6:30 大雪渓取り付き アイゼン装着 登り 約2時間
7:30 休憩(photo高妻山) 7:40
8:35 大雪渓終わり 休憩・アイゼン脱着 8:50
9:20 小雪渓取り付き アイゼン装着 9:30 3時間40分
小雪渓 5分 トラバース
9:35 小雪渓終わり アイゼン脱着 9:45 登り
葱平:お花畑 登り
11:10 白馬頂上小屋 wc100円   昼食 11:40 緩い登り
12:10着 白馬山荘
集合 13:30
出発 13:35発 登り 18分
13:53着 白馬岳頂上 イワギキョウ群生  [登山休止] 14:00発 下り 15分
14:15着 白馬山荘 バッジ500円、バンダナ900円
植物の本650円
生ビール860円
17:00〜 夕食 〜17:40
横臥 17:30〜
日の入り 18:50
就寝 19:00〜
《3日目》 2007.8.2(木) 晴れ
白馬山荘 起床 3:00
集合 4:00
出発  [登山再会] 4:05発 登り 7時間40分
4:20 白馬岳頂上 日の出前(10分休憩) 4:30 下って
白馬岳稜線 ご来光 4:40 稜線歩き
5:10着 三国境 弁当朝食(20分) コマクサ群生 5:30発 登り
6:10着 小蓮華岳頂上 (10分休憩) 6:20発 下って登る
7:00着 船越の頭 (15分休憩) 7:15発 下って
雷鳥坂 雷鳥と遭遇 稜線歩き
8:00着 白馬大池 wc  昼食弁当配布(15分休憩) 8:15発 岩場の登り
8:55着 白馬乗鞍岳 雷鳥と遭遇 (10分休憩) 9:05発 下り
雪渓 アイゼン装着→脱着 9:30 下り トラバース
10:00着 大岩 (5分休憩) 10:05発 急な下り
10:25 天狗原 下り
10:40着 銀嶺水 水場(飲める) 昼食(15分休憩) 10:55発 下り
11:45着 栂池自然園     [登山終了]
wc ブルーベリーソフト300円
(20分休憩)   ロープウエイ
12:05発 下り
ゴンドラ 12:30発 下り
12:50着 栂池山麓駅 ストレッチ (マイクロバス乗車) 13:05発
13:45着 塩の道温泉 生ビール350円  入浴 wc 14:30発 1時間15分
15:30着 安曇野スイス村 wc 土産 お焼き (25分休憩) 15:55発 4時間半
17:55着 談合坂SA wc (10分休憩) 18:05発
19:00着 新宿駅西口 (マイクロバス下車) 中央線 19:12発
東京駅 19:51発

41年掛けて
 思い起こせば41年前、山岳部の夏山登山で仲間は白馬岳に行った。私は親の反対に会い、ザックもキャラバンも買っては貰えず、泣く泣く山岳部を退部した。数年前に栂池スノーシューハイクで、雲の晴れ間にちらと見た冬の白馬岳。凛としてカッコが良かった。いつかあの山頂に立とうと。とうとう、その念願が叶う。テンションはハイになりっぱなし。
今回のメンツは?
 新宿でバスに乗り込む。お隣さんは小田原から来たとか。ハイカーは男性3人を含む20人。それに、女性ツアコンと現地ガイドの総勢22名。殆どが女性の単独参加で、夫婦が2組。白馬は女性に人気がある。年齢はジパングと見た。最高齢は77歳の女性、他に69歳も2人。私はかなり若手? 山では若いと言われるのがなんとも不思議・・・。
安曇野スイス村(あずみの)
 安曇野のドライブインに立ち寄る。ツアーの常で、お土産を買うコースが入ってる。バスで事前に注文した蕎麦定食で昼食。蕎麦が3種類に天婦羅と煮物、漬物。まあまあこんなもんか。帰りに買う土産物を物色。時間が余ったので、他の仲間と漬物の試食。う〜ん、やっぱり野沢菜は山葵とか入ってない普通のが美味しいねなんちゃって。
猿倉(さるくら)
 白馬駅にレンタルアイゼンを借りるために立ち寄り、その後、塩の道温泉に寄って入浴用荷物を預けた。駐車場に到着。猿倉だ。バスから降りてストレッチ。体が固まっちゃってる。いよいよ、登山開始だ。樹林帯の中を、気分良く登って行く。また、山に来れたー!
白馬尻(はくばじり)
 岩ごろごろの山道を登って行くと、サンカヨウやニリンソウが出迎えてくれた。更に辺りを見回すと、キヌガサソウだらけ。白馬尻小屋に着いたー! 目の前に白い雪渓が見えるー! 遠くの山々が墨絵のように浮かんでいる。今夜はここで宿泊。
大雪渓(だいせっけい)
 曇りのはずが、天気は快晴。私は晴れ女かな?大雪渓の取り付きまで歩き、アイゼンを付ける。いよいよ、雪渓歩きの始まりー! 上から落石が多いので、常に前を見ながら登る。数年前には大崩落が有って、死亡事故が起きている。雪の上は落石の音がしないので、気を配る。後ろの景色を見る時は、ちらと見て、座らない事と。左の方をカラカラと落石が転がって行く。
 下方に戸隠、浅間、妙高とどんどん他の山々が見え出して来た。やはり、後ろも見てしまう。立ち休憩が時々入った。雪質は柔らかく、アイゼンがさくっと入るから滑らない。緊張した2時間の大雪渓歩きが無事終わった。やれやれ。
小雪渓(しょうせっけい)
 岩場歩きの後、またアイゼンを着けて小雪渓をトラバース。アイゼンを仕舞う。
葱平(ねぶかっぴら)
 雲上のお花畑、葱平に出た。初めて、ウルップソウと出会えた。おおー、一度、見てみたかったんだよー、このお姿を。クロユリとも初めて出会えたのに、残念、まだ蕾だった。
白馬頂上小屋
 頂上小屋に着いて、お弁当。オニギリが2個。私は1個で十分だから、また、ゴミを背負うことになる。お弁当を貰う度に、こうして、ザックが重くなる。半弁当ってのは無いものか?
白馬山荘
 頂上小屋からは緩い登りで、白馬山荘に到着。お天気がいいから、オプションで白馬岳山頂に登ると。ウワーイ! 明日は夜明けの出発だから、山頂からの景色が見えないので、もち、オプションに参加。
白馬岳頂上
 そそり立っているように見える山頂も、小屋から20分弱の登りで頂上。360度の大パノラマ。このところ雨だったから、こんな展望は久しぶりとか。ツイテルー! 憧れの剱岳がでーんと、鎮座している。カッコイイナー、やっぱり、憧れちゃう。いつか、あそこに立てるかな? う〜ん、ムズイか? 前剱は向う側だから、見えないと。一昨年立った槍が見える。山頂にはイワギキョウが群れて咲いている。こんな山頂にお花があるなんてー。
アミノバイタル
 夕食まで時間に余裕があるので、売店を覗く。バッチを買おうとレジに並んでいると、前の方がデザインのいいバンダナを買っている。「どこにあるの?」「あそこー!」 で、私もバンダナを購入。レジの脇に、アミノバイタルが置いてある。試供品で筋肉に効くとか。明日の長い歩きを考えて、1袋貰った。これがいけなった。袋を開けると粉状で、口に入れて水で飲むようにと書いてある。飲まないで吐き出せば良かった。バリウム飲む前に飲む物と似てる。炭酸が発泡して、飲み込んだら吐き気がして来ちゃった。
少し頭痛がするし、気分が悪いので、ビールを飲むことにした。「山荘には生中があるよ。」とのガイドさんの言葉に、頑張って登って来たんだから、飲まないって訳にはいかないよね。飲み仲間を見付けて生中を飲んだら、気分が良くなり頭痛も消えた。「69歳だから、これが最後かなって思って白馬に来たのよ。」とのこと。まだまだ山はやれるんだ。
 ところが、夕食になったら、食欲が無く吐き気が復活。仲間は優しかった。ありがとう! みんなの優しさが心に浸みたよ。昨日出会ったばかりなのに、山登りという過酷な行動を共にすると、連帯感が湧くんだよね。変わったものは食べないに限ると、改めて学習した次第。
夕日
 横になって小一時間眠ったら、気分が落ち着いて来た。「夕日よ!」との声に目覚め、窓から覗く。二重の窓ガラスを開けて、デジカメでカシャ、夕日を頂きました。
ご来光
 雲が掛かり、満天の星が見えない。雲の間に、ちらほらと星が輝く。明日のご来光は期待できないかな? ところが、起きてみたら・・・。
 4時集合でストレッチ後、ヘッドランプを点けながら登頂。白馬岳山頂は日の出前。今日もご来光が拝めそうだ。しかし、ご来光を待たずに出発。三国境への稜線を歩いていたら、ご来光になった。日の光が山の上に覗く。あっという間に日が昇り、山々が墨絵のように浮かぶ。富士山がちょこっと、上の方だけ覗く。富士山がこれっきゃ見えないなんて、高いトコに来たもんだ。
三国境(みくにざかい)
 白馬岳から稜線歩きで長野、富山、新潟の分岐点の三国境に向かう。気持ちのいい稜線歩きだ。左斜面にコマクサが群生している。八ヶ岳の赤岳のように柵はしていないので、うれしい。急斜面の人間が入り込めない所にだけ、花は生き残れるのか?
 朝食休憩となった。私はまだ食欲がないので、断ってコマクサを撮影に行く。でも、食べないと元気が出ないので、パックンチョを3個食べてみた。美味しい。良かった。胃が落ち着いて来てる。ポカリスエットとドロップだけで、歩き続けてる。1年間、この夏山のために身体を作って来たんだから、この位じゃバテナイって自分に言い聞かせて歩く。こんな体調の悪い山歩きは、始めての経験。やればやれるもんじゃ。
小蓮華岳(これんげだけ)
 三国境から稜線を歩き続けると、ゴロゴロした岩の山が今にも崩れそう。小蓮華岳山頂だ。頂上はロープで囲って、立ち入り禁止。崩れてるー! この山は新潟県最高峰で、新潟県だけを通って登山する会があるそうだ。
船越の頭(ふなこしのかしら)
 小蓮華岳を下って登ったら、一休み。船越の頭だとか。軽いアップ、ダウンの連続だ。
雷鳥坂(らいちょうざか)
 「雷鳥に会いたいな。」って言ったら、ガイドさんが「雷鳥は弱いから、隠れられる木がある辺りにいるよ。低木があるところに行ったら、会えるかもしれない。」って。期待しちゃう。「しーっ。雷鳥がいるよ。」前方のハイマツの中に、雷鳥のお姿が・・・。デジカメでカシャ。後で見たら、胴体だけで頭が写ってない。そんなー。でも、その名の通り、雷鳥坂では、雷鳥と出会えた。ハッピー!
白馬大池(しろうまおおいけ)
 眼下に、トルコブルーに澄んだ池が見えて来た。空の青、水の藍、それぞれにいい。昼食用のお弁当を受け取り、休憩。おおー、鰻重だ。いい香りだ。やっと食欲が涌いて来た。周りの草原は、コバイケイソウがちらほら。
白馬乗鞍岳(しろうまのりくらだけ)
 稜線のハイマツの中を歩いていると、前方を1羽の雷鳥が道案内のように歩いている。またも、雷鳥と出会えた。ゆっくりとした足取りで、逃げようともしない。そのうちに、ハイマツの中に姿を隠してしまったが。大きな岩ごろごろの道を登る。ストックを仕舞い、三点確保。楽しいー!最後にこんなオマケがあったなんて。岩場が無くって、ちょっとつまんなかったんだもん。
最後の雪渓
 乗鞍岳の岩場を下ると、小さな雪渓に出た。アイゼンを装着して下る。雪渓は登りよりも、下りに気を使う。滑るから。雪の中に、赤い(見た目は茶色の)ペンキの線が1本。その上を大きな岩の黄色○印を目当てに下る。これで、本当に雪渓とはお別れだ。
天狗原(てんぐっぱら)
 急勾配をどんどんどんどん下って行くと、湿原に出た。テングッパラだ。ワタスゲが揺れている。そう言えば、スノーシューハイクの時に、アルペンスキーの連中が登って行ったのが、ここだったっけ。下から見上げていた時には山のように見えたけど、その名の通り、原っぱだったんだと実感。来て見なけりゃ分からん。正に、百聞は一見にしかず。
銀嶺水(ぎんれいすい)
 木道を歩いて、テングッパラを通り過ぎる。またまた下ると、水がコンコンと湧き出ている。美味しく飲めるとの事で、順番に並んで、空のペットボトルに詰める。一口、冷たくって甘露じゃ。お腹が空いたので、ちょこっと鰻飯を食べてみる。大丈夫だ。胃に収まった。元気でるぞー!
栂池自然園(つがいけしぜんえん)
 急勾配をドンドンドンドン下る。観光客で賑わっている。栂池自然園に着いたのだ。立ち寄らずに脇を通り過ぎ、ロープウエイの駅で休憩。ソフトクリームが美味しいというので、ブルーベリーソフトのミックスを頼んだ。ちょっと胃が心配だったけど、ガイドさんが「エネルギーになるから食べたら。」って言うので。口当たりが良くって、美味しかった。さ、ロープウェーとゴンドラを乗り継いで、山麓駅まで一っ飛び。これが標高を稼いでくれるから、この登山は中級でも下になるんだろうね。
またね!
 バスに乗る前にストレッチをして、ガイドさんと別れる。ガイドさんは明日も白馬岳に登るので、ミーティングがここであるとか。
塩の道温泉(しおのみちおんせん)
 行きに入浴荷物を預けておいた温泉に到着。時間が1時間15分もあって、ゆっくり出来る。茶色い天然温泉の内湯と透明な露天風呂。3日間、着のみ着のまま、汗のかきっぱなし。髪を洗い、体を洗い、着替えをして生き返った。さっぱりして、休憩所へ。自販機で缶ビールを購入。机の周りに数人が集まり、既に飲み始めてる。「お仲間に入れてね!」って、座り込み、プシュー。グビー! 食事はあまり喉を通らなかったけど、ビールがうまけりゃこれで良し。快調、快調!やっと調子が戻った感じ。温泉荷物に忍ばせた”お摘み”を出して、みんなと摘みながら、またもや美味しいビールで祝杯を上げた。「やったね! 白馬岳。カンパ-イ!」
安曇野スイス村
 夕食用にナスの味噌炒めの入ったオヤキを購入。お土産に生蕎麦とお菓子も。さあ、一眠りしようかな? 昨日の山小屋はすごいイビキが響いていて、全然眠れなかったから。「2日間ともその人と相部屋で眠れなかった。」とボヤイテイル人達もいて、ま、私は1日だけだったから良しとするか。それにしても、集団生活でのイビキは困りものだ。山小屋にイビキは必ずあるけど、無呼吸症候群レベルは初めて。
談合坂SA
 渋滞も無くスイスイとバスは進み、談合坂までやって来た。えっ、もう着いたの? それまで、またまたぐっすり眠っちゃったらしい。SAで熱い緑茶を頂く。生き返るー。さ、また、都会の喧騒の中に身を押し込まないと。
会うは別れの初めなり
 ホンの数日の間に親密度を増した仲間とも、別れが来てしまった。「また、どこかのお山でー!」と手を振った。改札口に向かって新宿西口地下街を歩いていたら、77歳の方と出会い、「あら、また会っちゃったね。」って言われちゃった。彼女の元気に肖りたい。いつまでもお元気でー!

参考資料:
1) C.T.のパンフレット

《みっふぃ〜の豆知識》
 昨年の奥穂の山岳ガイドが言っていた。山はシロウマで、町はハクバと。春になると残雪が代馬の姿になる事から由来するとか。それを音の響きが同じ当て字にして白い馬にしたから、山はハクバでなくてシロウマと呼ばなければいけないと。スキー客や若者などは、ハクバと呼んでいるから、「シロウマ行って来る。」って告げた時に、「それ、どこの山?」って返事。「あー、ハクバね!なら、知ってる。シロウマって言うの?」だってさ。

《みっふぃ〜のひとり言》
 親に山岳部を反対されて、止めさせられちゃった因縁の山。それが白馬岳。直接、退部を迫ったら反抗して止めないだろうからって、私のいない陰で家族には喚いていたらしい。「いつか、山岳部を止めさせてやるー!」と。それを知った相棒が、30年前に黒菱に泊まって、猿倉までマイカーで連れて来てくれた。その時、初めて白馬を見た。見上げた。高かった。そして、数年前、山岳部の仲間との栂池スノーシューハイクで、雲の晴れ間にちらとそのお姿を拝めた。いつかは、あのテッペンに行きたい。でも、もっと難易度の高い山々に登ってからでいいと思ってた。それが、今年の目標だった”北岳・新宿7:30発”が、申し込みが遅過ぎて満席でダメになり、申し込んで置いた”蓮華温泉でゆっくり遊ぶ白馬岳”は集客出来ずに中止となってしまった。紹介されたツアーの中で日程を考えると、この白馬岳ツアーしかない。予定が急に1週間も早まったので、装備を準備するのに慌てた。
 しかし、今回はお天気に恵まれた。前日まではずーっと雨だったというのに、大雪渓歩きは快晴で、夕日に、ご来光までも見られた。殆ど曇りや晴れで、オマケに、最後の日に梅雨明け宣言。 とうとう、念願の白馬岳稜線歩きをやれちゃった。スノーシューの時、山岳部の仲間の話を栂池で聞いた。白馬から小蓮華、大池、乗鞍を歩いて、天狗原通って、栂池に下りて来たんだよねって。どうして、私の親だけは厳しいんだろうって思ったこともあったけど、自分の力で41年掛けて、とうとう白馬岳登山を果たした喜びは、何とも表しようがない。身体はだるいものの、今は気に満ち溢れている。
 そうそう、偶然にも今回の山岳ガイドさんは、栂池スノーシューハイクの時のHペンションのオーナーだった。あの時は、スキーのギラギラのグラサンをしていたから、紹介された時に顔が分からなかった。でも、道々話をしていたら、同一人物だと判明。栂池でコッフェルでお汁粉を食べたのが私たちって言ったら、直ぐに思い出してくれました。そんなツアー客は珍しいのかも?
 さ、来年の目標はどこにしよう? やはり、北岳か? 序でに間ノもやっちゃうかなんて、今は元気いっぱい。今回はヒアコラの効果か、長い歩きの割にはヒザに痛みが来なかった。吐き気が気になって、ヒザや腰など気に掛ける余裕が無かった所為かも?
 神様、ホントにありがとう! 頭の中には、山の映像がビデオのように流れてる。白馬って女性ハイカーに人気が有るから女性的山容かと思ってた。が、落石ありのそそり立つ大雪渓、鳶の口を思わせる山頂の岩場、容姿はかなり男性的だった。以外。天気が良くて、最高の山歩きが出来たことを感謝。来年もアルプスやりたい! 2007.8.8記
 今朝の新聞で、「小蓮華岳が新潟中越沖地震で3mへこんだ。」と知った。それで、頂上が壊れてて立ち入り禁止になってたんだ。日本の山々は、どんどん崩落して行ってる。崩れる前に訪れたいと、気ばかり焦る。いつまでやれることやら・・・。でも、山仲間に出会うと、「若いからまだまだ出来るわよ。と発破を掛けられる。北、千丈、早池峰、木曽駒、大雪、利尻、宮之浦 etc. 行きたいトコばっか。元気が満ち溢れるトコ、それが山。またまた元気になれて、ホントの自分を取り戻した。サンキュー、Shiroumaー! See you again !  2007.8.10記


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